2008年05月16日

日本平の【赤い靴】

  赤い靴2.jpg        赤い靴1.jpg 


 誰もが知っている童謡「赤い靴」。この詩は大正10年(1921)に野口雨情によって書かれ、翌大正11年(1922)に本居長世が作曲したもの。

 この赤い靴の女の子にモデルのあることが明らかになったのは、昭和48年(1973)のことだった。
 初めて日本平を訪れた時”赤い靴 母子像”がある事が不思議だった。歌の深い意味も知らず、横浜のイメージがあったから。清水市(現在の清水区)から物語は始まったことを知った。
 幼い頃覚えた童謡がよみがえってきた。  

 ♪赤い靴♪ 作詞者 野口雨情  作曲者 本居長世

1 赤いくつ はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった
 
2 横浜の 波止場から
船にのって 異人さんにつれられて 行っちゃった
 
3 いまでは 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
 
4 赤いくつ みるたび かんがえる
異人さんに 会うたび かんがえる
 
 この「赤い靴」は、清水市(現在の静岡市清水区)出身の薄幸な生涯を送った女の子を題材にしたと言われている。この悲しい物語が、碑に記されていた。

 
 野口雨情の詩にある童謡”赤い靴”をはいていた女の子にはモデルがありました。
 明治37年7月15日 清水市宮加三(旧不二見村)に生まれた「岩崎きみ」がその子です。
「きみ」とその母親「かよ」とは、故あって北海道にわたりますが、この地で母は、まだ2歳になったばかりの我が子を、アメリカ人宣教師ヒエット夫妻に、その養育を託す定めとなりました。
 
 やがて宣教師夫妻には母国への帰国が命ぜられますが、このときすでに、「きみ」は不治の病におかされており、夫妻はやむなくこの幼な子を孤児院に残して旅立ちました。
「きみ」はひとり、癒えることのない病の床にあって相見ることもかなわぬ母を慕いながら、わずか9歳の短い生涯を終えたのでした。
 
 いま、この女の子は、東京六本木にある鳥居坂教会の共同墓地に眠っております。私たちは、この幸せ薄い母と子の悲しみに思いを寄せ、母と子をふるさとの地、不二見村を見おろすこの日本平山頂に、再び相あわせようと考えました。
 ここに全国数万人に及ぶ人々からの浄財を得て、この像の建立ができましたことに、人間の善意と尊厳に大きな感動と希望をおぼえるものであります。
      母と子よ、永遠に安らかなれ
  昭和61年3月31日
             「赤い靴」の女の子母子像建設委員会

 
 赤い靴の女の子は異人さんに連れられていかなかった。母かよは、死ぬまできみちゃんはヒュエット夫妻とアメリカに渡り、幸せに元気に暮らしていると信じていた。しかし、きみちゃんは船に乗らなかった。
 ヒエット夫妻が任務を終え帰国しようとしたとき、きみちゃんは不幸にも当時不治の病といわれた結核 に冒され、身体の衰弱がひどく長い船旅が出来ず、東京の教会の孤児院に預けられたのだった。
 2歳で母と別れ、6歳で育ての親ヒエット夫妻とも別れたきみちゃんは、ただひとり看取る人もいない古い木造の建物の2階の片隅で、病魔と闘いつづけた。そして一人寂しく幸薄い9歳の生涯を閉じたのは、明治44年(1911)9月15日の夜・・・
 
  赤い靴の女の子「きみちゃん」の像は、生まれ故郷の静岡県日本平山頂《親子の像》のほかに、永眠した麻布十番、歌詞に読まれた横浜の波止場・山下公園、そして、母かよさんが入植した開拓農場のあった北海道留寿都村にもある。
 平成19年11月 23日、新しく北海道・小樽市の運河公園に5つ目の像が出来た。小樽はかよさん夫妻が晩年を過ごしたところだった。
 小樽運河公園の「赤い靴・親子の像」銅像

 日本平
 日本平.jpg

 日本平は全国観光地百選”平原の部”で1位に選ばれた実績がある。それ以来、有名な景勝地として多くの観光客が訪れる。
 静岡市清水区と駿河区にまたがる標高308mの丘陵地。市内が一望でき富士山、箱根、駿河湾、清水港周辺、三保の松原、北西の方角には南アルプス連峰、南には屏風谷の断崖や久能山、西には、大崩の海に迫る山鼻、静岡市街、遠くは、焼津の和田の崎など、素晴らしい眺めである。夜景も美しい。昭和26年3月県立公園に指定され、日本平公園道路日本平ロープウエイと清水区からのドライブウエイも出来、車で頂上まで快適なドライブが楽しめる。伊豆半島などの眺めが素晴らしい。
 山頂から久能山へ、ロープウエイで5分。徳川家康ゆかりの東照宮があり、家康の遺品などを展示。国道150号線側より1159段の石段を登る。

 何度も訪れたが、四季折々の『日本平』が心に残っている。


posted by pasoko at 02:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 永遠のメロディー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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